2006-04-01から1ヶ月間の記事一覧

樽見博『古本通』平凡社新書、2006

書評樽見博『古本通』平凡社新書、2006 朝日新聞のBeで紹介された八木福次郎氏の日本古書通信に入社した樽見博は月刊『古書通信』を編集していたという。「古本ブームというより古本屋ブーム」なのだという、先の記事の見出しをみるなら、それもうなずけ…

野村総合研究所『2010年の日本 雇用社会から起業社会へ』東洋経

書評 野村総合研究所『2010年の日本 雇用社会から起業社会へ』東洋経済新報社2005 なぜ2010年問題なのかに答えて、歴史的なターニングポイントに立っているという認識のもと四つの件について検討を加えている。①団塊の世代の大量リタイアメント②…

梅木達郎『サルトル 失われた直接性をもとめて』NHK出版2006

書評 梅木達郎『サルトル 失われた直接性をもとめて』NHK出版2006年 哲学のエッセンスシリーズに収録された一冊。 世界との直接なつながりをもつこと、それがサルトルの直接性である。そのために直接に概念やことばによらず語りだす現象学に興味を持…

菅谷義博『ロングテールの法則』東洋経済新報社、2006年

書評菅谷義博『ロングテールの法則』東洋経済新報社、2006年 梅田望夫『ウェブ進化論』を読んでいて、初めてロングテールという言葉を知った。なるほどと感心したわけだが、具体的にはこの概念というのは世界とどういう繋がりを持っているのかがいまいち…