糖質制限の胆は

1糖質を減らす
2しかし、全体のカロリーは減らさない。

に尽きるでしょう。つまりタンパク質、脂質でカロリーを取るということだ。

もちろん、野菜も必要。

糖尿病でもないし、医師でもないのに何かいいことがあるのかというと体重は確かに減少するが、集中力が高まったとか、疲れを感じないとか、睡眠がうまく取れるようになったとかはない。変わらない。

じゃあ、なぜするのというと何となく胃腸が楽になったような気がするのと本当は面白そうだからということに尽きる。

何が面白いのか?

人間にとって、健康になる、というのが願いでそれに取りつかれている姿を見るのが面白。
金科玉条のように食事はバランスよくといって、糖質を60%タンパク質20%脂質20%と強調する栄養学がここに三年ですっかり変わってしまったというのが、面白い。

と同じようにケトン体だ。

ケトアシドーシスの危険を吹き込まれてきた身としては、この常識がひっくり変えるというのがおもしろい。(昔、研修で何度も言われた)

というように人間はすでに本能では生きられないので、知識を持ってしか生きられないのに固定観念に陥っているという姿が革命をおこしているのだ。ここが面白い。

そういうことでケトン体へ考察を進めないといけない。

その前に、なぜ糖質制限食にいろいろあるのかということ。

糖質制限実施中?で述べたように釜池説、江部説、山田説、とあるのはどのような基準に基づいているのかということ。

http://d.hatena.ne.jp/dokusyoin/20160527

これは要するにケトン体の血中濃度が上がるか上がらないかによっている。
(120g以下になるとケトン体が増えるため)
そして120gという山田説はケトン体には血管の内皮細胞を傷つけるというデータがあるのでケトン体が増加しない最低量にした。これは本当か?