ミシェル・ウエルベック『ある島の可能性』


小説の場合、その研究者でないかぎり主観的なものになっってしまうのは仕方がない。『服従』が話題になっているが、そのひとつ前のSF。
やはりフランスの本のエージェントたちが好みによって作った本という気がしないでもない。この手のものは日本流でいえば田中慎弥の『宰相A』と同じデストピア的な同工異曲だろう。もちろん、ネオヒューマンという新人類どでも言いたげなものだけれど、概して現在世界のパラダイムからの未来であって、このパラダイム自体が未来には変わっているという前提には立たないから新人類といってもものたりない。真に予言的でも革命的でもないのだ。
すなわちエンタテイメントの延長上にある。

として早々に読了。

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文句ばかり言って、書評になっていないから紹介リンクはしない。
だって面白くないいんだもん。