「読書アドバイザーとは何か」採録

読書イニシアチブへの前史に当たる「読書アドバイザーとは何か」を採録する。分かりにくかった部分の増補といくつかの語句を変更するだけで、全文は手直しはしていない。何度か書き換えを検討したが、その時のことはそのときのこととして思い切ることにした。
今、読み返してみると、ことばの足りない部分がかなりあるし、論理の飛躍もあってよく理解できない事があるだろうと思う。この読書イニシアチブも同様だろうが、なにを言わんとしているのかが理解できないと初めから終わりまで何を言っているのか分からないだろうと思う。
「読書アドバイザーとは何か」は端的に言って、読書はアドバイスするものではないよ、ということと読書を何か素晴らしいものように扱うのはまちがっているよ、ということを言いたいのであって、その意味では、読書教養論にたっていない。これはかなり不満な人もあるだろうがなぜそう思うのかは論をよく読んでほしい。
逆に、そうだからといって読書無用論にも立っていないので、そのこともよく理解してほしい。
あつかましいようだけれど二つの否定より成り立っている。

もう一つは、このエッセイを書いていたときは、同時に「読書アドバイザー養成講座」をやろうとしていて、その基礎理論として書いておこうという意図があった。しかし、結論は何度も書いているように読書アドバイザーなんて面白くないし、必要ないということになってしまった。読書が何か効用あるものと考えるのもおかしいし、特別啓蒙(嫌なことばだ)するなんてこともおこがましいいわけだ。
なのに、なぜこれほど読書についてのブログは多彩で、ホームページも多いんだろう。